民泊の収支シミュレーション|月いくら稼げる?リアルな数字の話
※ あくまで概算シミュレーションです。税金・消耗品費・保険料などは含まれていません。
「民泊って実際いくら稼げるの?」
これは民泊を始める前に、誰もが一番気になる質問です。
ブログやSNSでは「月50万円稼いだ!」という声がある一方、「全然稼げなかった」という声もあります。
どちらも嘘ではありません。物件・稼働率・コスト管理の3つの組み合わせで、収支は大きく変わるからです。
この記事では、実際の運営経験をもとに「都市部」「観光地」「地方」の3パターンのリアルな数字をお見せします。
収支を決める5つの変数
民泊の収支はシンプルです。以下の5つの数字で決まります。
売上 = 1泊単価 × 月間稼働日数
ここから下記のコストを引いたものが手残りです。
プラットフォーム(掲載する予約サイト)手数料
清掃費(1回あたり3,000〜10,000円)
家賃・ローン、光熱費・Wi-Fi・消耗品などの固定費
の4つです。
この5つの変数を把握しないまま「なんとなく稼げそう」で始めると、ほぼ確実に想定外の赤字に陥ります。
3パターンのリアル収支
🏙️ パターン①:都市部・ワンルームマンション
想定物件:東京・大阪などの主要駅徒歩10分圏内、1K・25〜30㎡
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 1泊単価 | ¥12,000 |
| 月間稼働日数 | 18日 |
| 月間売上 | ¥216,000 |
| プラットフォーム手数料(15%) | ▲¥32,400 |
| 清掃費(¥4,000×18回) | ▲¥72,000 |
| 家賃 | ▲¥80,000 |
| その他固定費 | ▲¥10,000 |
| 月間手残り | ¥21,600 |
都市部は需要が安定している反面、家賃が高く清掃回数も多くなりがちです。単価を上げるか稼働率を高めないと、手残りは薄くなります。
※上記シミュレーションはあくまで一例です
🏔️ パターン②:観光地・一棟貸し
想定物件:京都・沖縄・箱根などの観光地、戸建て・3〜4名収容
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 1泊単価 | ¥28,000 |
| 月間稼働日数 | 14日 |
| 月間売上 | ¥392,000 |
| プラットフォーム手数料(15%) | ▲¥58,800 |
| 清掃費(¥8,000×14回) | ▲¥112,000 |
| 家賃・ローン | ▲¥120,000 |
| その他固定費 | ▲¥15,000 |
| 月間手残り | ¥86,200 |
観光地は単価が高く取れる反分、閑散期の稼働率が大きく下がります。ハイシーズンで稼いで閑散期をカバーする戦略が必要です。
※上記シミュレーションはあくまで一例です
🌄 パターン③:地方・戸建て民泊
想定物件:地方都市・郊外、戸建て・ファミリー向け
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 1泊単価 | ¥18,000 |
| 月間稼働日数 | 10日 |
| 月間売上 | ¥180,000 |
| プラットフォーム手数料(15%) | ▲¥27,000 |
| 清掃費(¥5,000×10回) | ▲¥50,000 |
| 家賃・ローン | ▲¥50,000 |
| その他固定費 | ▲¥8,000 |
| 月間手残り | ¥45,000 |
地方は家賃が安く、競合も少ないため差別化しやすいです。ただし集客に工夫が必要で、独自の体験価値(農業体験・BBQ・温泉付きなど)を打ち出すことが鍵になります。地方の場合は「なぜこの地域に観光客が来るのか」を考えることが必須です。
※上記シミュレーションはあくまで一例です
「稼働率」が収益を左右する
3パターンを比べると、単価だけでなく**稼働率(月間稼働日数)**が収益に大きく影響することがわかります。
民泊新法で運営する場合、年間180日の上限があるため、月平均で約15日が上限です。通年稼働を目指すなら簡易宿所の許可取得も検討に値します。
一般的に稼働率の目安はこうなります。
立ち上げ期(1〜3ヶ月目)は30〜50%
軌道に乗った段階(4〜6ヶ月目)は50〜70%
安定運営期(6ヶ月以降)は70%以上です。
最初から高い稼働率を期待せず、3〜6ヶ月かけて育てていく感覚が大切です。
見落としがちな「隠れコスト」
収支計算でよく抜け落ちるのが以下のコストです。始める前に必ず織り込んでおきましょう。
初期費用として、備品・家具・家電の購入費(20〜50万円)、スマートロックなどの設備導入費(3〜10万円)、許可申請・届出にかかる費用(1〜5万円)が挙げられます。
ランニングコストとしては、損害保険・民泊保険(月3,000〜8,000円)、消耗品の補充(アメニティ・洗剤・トイレットペーパーなど)、管理委託費(自分で管理しない場合は売上の20〜30%)があります。
まとめ|「儲かる」か「儲からない」かは設計次第
民泊は「やり方次第で十分稼げる事業」ですが、事前の収支設計なしには成功しません。
上のシミュレーターを使いながら、自分が検討している物件の数字を当てはめてみてください。手残りがプラスになるかどうか、何日稼働すれば採算が取れるかが一目でわかります。
「数字は出たけど、これで本当に合ってる?」と思ったら、ぜひ一度ご相談ください。物件情報をもとに、より精度の高いシミュレーションをご提案します。


